Turnitin はどのファイル形式を受け付けるのか?対応する形式と、決してチェックされない形式

アップロード欄にファイルをはじかれ、理由も示されない。ネットワークを疑う前に、形式を確認してほしい。Turnitin の公式の「ファイル要件」ページには、二つの異なるルールセットが書かれている。「allow any file type」(日本語訳:あらゆるファイル形式を許可する)ではサイズとページ数しか見られないが、「check similarity」(日本語訳:類似性をチェックする)では、さらに 20 語以上という下限と形式の許可リストが加わる。Apple Pages のファイル、パスワード付きの文書、画像だけの PDF は、サイズ判定を通り抜けても、提出する価値のある結果を何も生み出さないことがある。この記事では、許可リストと拒否リスト、PDF の注意点、そして書式を保ったまま変換するためのルールを順に見ていく。

HumanPen チーム

· 5 分

短い答え

Turnitin が受け付けるファイルは大きく二種類ある。課題がどの形式でも許可している場合は、100MB 未満かつ 800 ページ未満なら何でもよい。チェック可能なファイルだけを受け付ける課題なら、100MB 未満、800 ページ未満、20 語以上で、かつ次の対応形式のいずれかであることが必要になる。Microsoft Word(DOC/DOCX)、WordPerfect、HTML、PostScript、プレーンテキスト(TXT)、RTF、PDF、OpenOffice(ODT)、Hangul(HWP/HWPX)、PowerPoint(PPTX)、そして Google Drive 経由の Google Docs だ。パスワード付きのファイル、Apple Pages の文書、そして実体は画像である PDF(スキャンしたファイル)については、Turnitin は Similarity Report を作成しない。

課題の設定で切り替わる、二つのルールセット

二つのモードは、Turnitin の公式ページ「Allowed file types and sizes」(日本語訳:許可されるファイルの形式とサイズ)に次のように書かれている。

「If an assignment is set to allow any file type, Turnitin will accept any file that: is less than 100MB / is less than 800 pages」(日本語訳:課題がどのファイル形式でも許可する設定になっている場合、Turnitin は 100MB 未満で、かつ 800 ページ未満のファイルなら何でも受け付ける。)
「If an assignment is set to allow only files that Turnitin can check for similarity, Turnitin will only accept files that can generate Similarity Reports. This includes: files less than 100MB, files with a minimum of 20 words, files less than 800 pages」(日本語訳:課題が、Turnitin で類似性をチェックできるファイルだけを許可する設定になっている場合、Turnitin は Similarity Report を生成できるファイルしか受け付けない。ここには、100MB 未満のファイル、最低 20 語以上のファイル、800 ページ未満のファイルが含まれる。)

合格ラインを決めているのは担当教員であって、ファイルそのものではない。40MB の Apple Pages ファイルはサイズ判定をすり抜けるのに、類似性モードの許可リストにはじかれる。だから、エラーメッセージだけでは失敗の理由がほとんど説明されない。本当に問うべきなのは、この課題がどちらのルールセットで動いているのか、である。

許可リスト:レポートが作られる形式

同じ公式ページに、Similarity Report を生成できる形式の全一覧が載っている。

「Microsoft Word (DOC and DOCX), Corel WordPerfect, HTML, Adobe PostScript, Plain text (TXT), Rich Text Format (RTF), Portable Document Format (PDF), OpenOffice (ODT), Hangul (HWP and HWPX), PowerPoint (PPTX), Google Docs via Google Drive」(日本語訳:Microsoft Word(DOC および DOCX)、Corel WordPerfect、HTML、Adobe PostScript、プレーンテキスト(TXT)、Rich Text Format(RTF)、Portable Document Format(PDF)、OpenOffice(ODT)、Hangul(HWP および HWPX)、PowerPoint(PPTX)、Google Drive 経由の Google Docs。)

実務上の注意点が二つある。Hangul(.hwp/.hwpx)と WordPerfect(.wpd)のファイルはウェブブラウザーを通して提出する必要があり、PowerPoint のファイルは Turnitin.com か LTI 連携を通す必要がある。iOS の提出経路には、独自のより狭い一覧がある(25 語以上、40MB)。ファイルだけでなく、自分が使っている経路も確認してほしい。

拒否リスト:レポートが決して作られない形式

類似性チェックに使えないものについて、Turnitin のページにはっきりと書かれている。

「Turnitin will not accept the following to generate Similarity Reports: Password protected files, Microsoft Works (.wps) files, Microsoft Word 2007 macros-enabled .docm files, OpenOffice Text (.odt) files created and downloaded from Google Docs online, Document (.doc) files created using OpenOffice (not 100% Microsoft Word equivalent), Apple Pages, Spreadsheets created outside of Microsoft Excel (e.g. .ods), Text with visual effects」(日本語訳:Similarity Report を生成するにあたり、Turnitin は次を受け付けない。パスワード付きのファイル、Microsoft Works(.wps)のファイル、マクロが有効な Microsoft Word 2007 のファイル(.docm)、Google Docs オンラインで作成してダウンロードした OpenOffice Text のファイル(.odt)、OpenOffice で作成した Document のファイル(.doc)(Microsoft Word と 100% 同等ではない)、Apple Pages、Microsoft Excel 以外で作成した表計算(例:.ods)、視覚効果付きのテキスト。)

このうち毎学期のように学生を引っかけるのが二つある。Apple Pages(macOS の人がそのままアップロードして、何も起きないと首をかしげる)と、パスワード付きファイル(チェックが黙って飛ばされる)だ。もう一つ注意したいのが形式の落とし穴で、OpenOffice で書いた .doc は Microsoft Word の .doc と同じではない。提出は受け付けられても、レポートは空のままということが起きる。

PDF の注意点:チェックされるのはテキストのある PDF だけ

ファイル要件のページには、PDF の厄介なケースが詳しく書かれている。

「Turnitin will not accept PDF image files, forms, or portfolios, files that do not contain highlightable text (e.g. a scanned file — usually an image), documents containing multiple files or files created with software other than Adobe Acrobat.」(日本語訳:Turnitin は、PDF の画像ファイル、フォーム、ポートフォリオ、ハイライト可能なテキストを含まないファイル(例:スキャンしたファイル、通常は画像)、複数のファイルを含む文書、Adobe Acrobat 以外のソフトウェアで作成されたファイルを受け付けない。)

その PDF が本当にテキストなのかを見分ける方法。

「To determine if a document contains actual text, copy and paste a section or all of the text into a plain-text editor such as Microsoft Notepad or Apple TextEdit. If no text is copied over, the selection is not actual text.」(日本語訳:文書に実際のテキストが含まれているかどうかを確かめるには、テキストの一部または全部をコピーし、Microsoft Notepad や Apple TextEdit のようなプレーンテキストエディターに貼り付けてください。何もコピーされなければ、その選択範囲は実際のテキストではない。)

これは、スキャン PDF のトラブルシューティング記事で説明している「select and copy」(日本語訳:選択してコピーする)による確認と同じである。違いは見る角度で、あちらの記事は拒否された原因を切り分けるのに対し、この記事はそもそもどのファイルがチェック対象なのかを地図にしている。

アップロードできないファイルを変換する

ファイル形式が受け付けられない場合、Turnitin のページは変換という道を示している。

「If you are using an unsupported word processor, you may need to save your plain text file as .txt or .rtf in order to upload to Turnitin.」(日本語訳:サポートされていないワープロソフトを使っている場合、Turnitin にアップロードするにはプレーンテキストのファイルを .txt または .rtf で保存する必要があるかもしれない。)

なぜこの二つなのか。「Rich Text Format and Plain Text file types are nearly universally available in word processing software.」(日本語訳:Rich Text Format とプレーンテキストのファイル形式は、ワープロソフトのほぼすべてで利用できる。)その代償も現実のものだ。「Neither file type will support images or non-text data within the file. Plain text format does not support any formatting, and rich text format supports only limited formatting options.」(日本語訳:どちらのファイル形式も、ファイル内の画像やテキスト以外のデータをサポートしない。プレーンテキスト形式は書式を一切サポートせず、リッチテキスト形式がサポートする書式オプションも限られている。)

ページはもう一つ、習慣を勧めている。「When converting a file to a new file format, users should rename their file with a name other than that of the original file」(日本語訳:ファイルを新しいファイル形式に変換するときは、元のファイルとは別の名前をファイルに付けるべきである)。変換によって本来の文書を上書きしてしまわないようにするためだ。

PowerPoint と Excel の細かな話

PowerPoint と Excel のファイルもチェック対象だが、レポートに表示されるのは変換後のバージョンである。

「Turnitin converts the PowerPoint slide deck into a static PDF, leaving all text and images in their original format but leaving out features such as presenter notes, embedded video, and animations.」(日本語訳:Turnitin は PowerPoint のスライド一式を静的な PDF に変換する。テキストと画像はすべて元の形式のまま残るが、発表者ノート、埋め込まれた動画、アニメーションといった機能は省かれる。)
「Text with visual effects is not supported, and it is recommended that any visual effects such as shadows and 3D be removed prior to submitting to Turnitin.」(日本語訳:視覚効果付きのテキストはサポートされておらず、影や 3D などの視覚効果は、Turnitin に提出する前に外しておくことが推奨される。)
「The version of the file that can be viewed in the Document Viewer will look the same as it would if the Excel file had been saved as a PDF and submitted to Turnitin.」(日本語訳:Document Viewer で表示できるファイルのバージョンは、その Excel ファイルを PDF として保存して Turnitin に提出した場合と同じに見える。)

つまり、アニメーション付きのスライドは変換後の PDF ではそのアニメーションを失い、Excel のブックは PDF に印刷したかのように表示される。見た目が大事なら、提出前に印刷範囲を設定しておこう。

まとめ

Turnitin がファイルを受け付けるかどうかは、二つのルールセットで決まる。「どの形式でも可」(100MB/800 ページ)か、「チェック可能な形式」(100MB/800 ページ/20 語以上/許可リストの形式)だ。許可リストは代表的な書き物の形式をカバーしているが、Apple Pages、Works、マクロ有効の DOCM、OpenOffice で作った DOC や ODT、Excel 以外の表計算、パスワード付きファイルは入っていない。PDF は実際のテキストを含んでいなければならず、拡張子が正しくてもスキャン画像は落ちる。ファイルをはじかれたら、TXT/DOCX に変換し(その際はファイル名を変える)、パスワードと視覚効果を外す。macOS なら .pages を送っていないか、もう一度確かめてほしい。この形式の地図があれば、「なぜアップロードが失敗したのか」という疑問のほとんどは、ネットワークを疑う前に片づく。

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