Word、Google Docs、Turnitin で語数が食い違うのはなぜか

字数制限ぎりぎりなのに、三つのツールが出した数字は三つとも違う。各社のヘルプページに実際どう書かれているか、何が除外されるのか、そして自分の課題ではどの数字を使うべきかをどう判断するかを解説します。

HumanPen チーム

· 5 分

短い答え

三つのツールが違う数字を出すのは、文書の同じ範囲を数えていないからです。アップロードするファイル形式、テキストに含まれる文字、そして各ツールがページのどこまでを対象にするかによって結果は変わります。基準にすべきなのは、課題の指示が指定している数字です。ツールの指定がなければ、担当教員に確認してください。

Turnitin のヘルプページには、語数は"may differ depending on file type, character set, and how the content is processed."(ファイルの種類、文字セット、コンテンツの処理方法によって異なる場合があります。)と書かれています。Google Docs は、選択しない限りヘッダー、フッター、脚注を除外します。Microsoft の現在の Word 向けヘルプページには、脚注、文末脚注、テキストボックスが含まれるかどうかの記載はありません。同じファイルでも三つの数字が返ってくることはあり、そのどれもが間違っているとは限りません。

Turnitin は自分の語数について何と説明しているか

Turnitin のヘルプページ"View and understand word count in Turnitin,"(Turnitin の語数の表示と見方)は教員向けに書かれたもので、Turnitin がどうやって語数を出しているかを説明しています。ページは冒頭でいきなり問題点を名指しします。

However, word count values may differ depending on file type, character set, and how the content is processed.(ただし、語数の値はファイルの種類、文字セット、コンテンツの処理方法によって異なる場合があります。)

その後、ページはファイル形式ごとに説明を進めます。形式にかかわらず語数に影響する二つの要素にも触れています。特殊文字や記号は"may be excluded unless attached to standard word structures,"(標準的な語構造に付いていない限り除外される場合があります)、長い複合語は"are typically counted as one word."(通常は一語として数えられます)というものです。実務上問題になるのは、ツールがあなたの文書のどこまでを実際に見られるかで、それはアップロードしたものによって決まります。

  • .docx: "Turnitin extracts word count directly from Microsoft Word. Formatting and hidden text are also parsed."(Turnitin は Microsoft Word から語数を直接抽出します。書式や非表示テキストも解析されます。)(Turnitin ヘルプページ)私たちの解釈では、Turnitin に提出した .docx は Word が出した語数をそのまま引き継ぐはずで、別に数え直されるわけではありません。
  • .pdf: このページには、"Turnitin analyzes the visible text layer of the PDF, which may omit:"(Turnitin は PDF の可視テキスト層を解析するため、次のものが欠ける場合があります)とあります。非表示テキスト、スキャン画像内の文字(OCR を適用しない場合)、複雑なレイアウト要素(段組みや表など)です。書き出した PDF ではなくスキャンした PDF を使っている場合や、段組みと表に依存している場合、テキストの一部が語数に反映されない可能性があると私たちは考えています。
  • .txt: "Due to the basic nature of these files, there should be minimal discrepancies."(これらのファイルは性質が単純なため、差は最小限にとどまるはずです。)(Turnitin ヘルプページ)プレーンテキストには隠れたレイヤーもレイアウトもないため、ツールが解釈を変える余地はほとんどありません。

中国語・日本語・韓国語の文字

中国語の書名、日本語の著者名、韓国語のテキストなどを引用している場合、Turnitin は文字ごとに一語として数えることがあります。これは Turnitin のページがはっきり名指ししている数少ない項目のひとつです。

Turnitin often counts characters as individual words.(Turnitin は文字を個別の語として数えることがよくあります。)

同じページはさらに、"punctuation and spacing rules can cause variation from traditional word processing tools,"(句読点や空白の規則によって、従来のワープロソフトとの間に差が生じることがあります)と付け加えています。つまり、Word と Google Docs は同じ文字を違う扱いにする可能性があるということです。私たちの解釈はこうです。この点が最も効くのは Turnitin が自分で語数を数える場合で、ページによればそれは PDF とプレーンテキストのファイルです。.docx については、同じページが語数は Microsoft Word から直接来ると述べています。したがって、中国語・日本語・韓国語を引用した PDF を提出して数字が合わないなら、まず確認すべき場所のひとつがここです。

Google Docs が既定で除外するもの

Google Docs には"Count the words in a document,"(文書の語数を数える)というヘルプページがあり、除外されるものについて率直に書かれています。テキストを何も選択せずに語数のダイアログを開くと、その数字が対象とするのは本文だけです。

Unless you select a section of the document, word count applies to everything except headers, footers, and footnotes.(文書の一部を選択しない限り、語数はヘッダー、フッター、脚注を除くすべてに適用されます。)

ページに書かれているのはここまでです。Google Docs が「語」をどう定義しているかの説明はなく、テキストボックスにも触れていません。私たちの解釈では、脚注が大量にある場合、Google Docs は脚注を含めるツールより少ない数字を出します。Microsoft のヘルプページも Word が脚注をどう扱うかを書いていないため、両者が一致するとは前提にできません。脚注が長く、Google Docs の語数が少なく見えるなら、まずそこを確認してください。

Word のヘルプページが書いていること、書いていないこと

Microsoft のヘルプページ"Show word count,"は、カウンターの場所と選択範囲の確認方法を説明するだけで、合計に何が含まれるかには踏み込みません。

For a partial word count, select the words you want to count. The status bar shows the word count for that selection and for the entire document.(一部だけの語数を知りたい場合は、数えたい語を選択してください。ステータスバーに、その選択範囲と文書全体の語数が表示されます。)

そして、この疑問についてはページの役割はそこまでです。Microsoft の現在のヘルプページには、脚注、文末脚注、テキストボックス、ヘッダー、フッターが合計に含まれるかどうかの記載がありません。ページはこの点に触れていないのです。Word の語数が Google Docs や Turnitin と一致せず、脚注やテキストボックスがある場合、公式ドキュメントは理由を教えてくれません。

どの数字を基準にすべきか

手元には三つの数字と締め切りがあります。その扱い方は次のとおりです。

  • 課題の指示が指定するツールを使ってください。 Turnitin とあれば Turnitin の数字、Microsoft Word とあれば Word の数字を基準にします。
  • 指示にツールの指定がなければ、担当教員に聞いてください。 この記事ではお答えできません。学科によって規則が違うからです。
  • ツールをまたいで数字を比べる前に、三つ確認してください。 ファイルが .docx か PDF か(Turnitin の扱いは異なります)、テキストに中国語・日本語・韓国語の文字が含まれるか、そして脚注の量が多いか(Google Docs は既定で除外し、Word のヘルプページはどちらとも書いていません)。

基準にすべき語数が決まり、上限内に収める必要が出たら、字数制限までにエッセイを短くする方法のガイドで、どこを削るかを順に解説しています。Turnitin では語数は Submission Details パネルに表示されます。Turnitin の文書詳細の解説で場所を確認できます。Turnitin の AI Writing Report に 300 語という下限が出ている場合、それはここで扱っている表示語数ではなく、分析対象となる散文の文を指します。詳しくは分析対象テキストの説明をご覧ください。

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