AIを使って文字数制限内に収めたエッセイ、AI判定に引っかかったら?

チャットボットに依頼してエッセイを文字数制限内に収めたところ、検出ツールにAI判定されてしまった——。本記事で取り上げる検出ツール開発元4社は、いずれも「短縮」そのものについては言及しておらず、AIによる編集への見解も分かれています。各社が実際に公表している見解、大学や授業の規定がどう関わってくるのか、そして自分自身の初稿をもとに制限内に収め直す方法を解説します。

HumanPen チーム

· 8 分

AIを使ってエッセイを短縮したのに、なぜAI判定に引っかかるのか?

短縮後の文章はチャットボットが書いたテキストであり、検出ツールが評価するのは目の前にある文章そのものであって、それまでの作成経緯ではないからです。 900語の文章を650語にするよう指示すると、元の内容を大まかに維持しつつも、AIモデルが生成した文で構成された新たな短いテキストが出力されます。Turnitinは自社の検出ツールについて統計的パターンを学習していると説明しており、その分類器はモデルが書いた文章と人間が書いた文章の間にある"are trained to detect these differences in word probability"(単語の出現確率におけるこうした差異を検出するようにトレーニングされている)としています。あなたが書いた元の文はそこにはもう残っておらず、評価の対象になりません。

その後に何が起きるかはツールによって異なります。本記事で取り上げる検出ツール開発元4社は、「AIが編集した文章」に対する捉え方がそれぞれ異なるためです。いずれの開発元も"shorten"(短縮)という言葉は使っておらず、Turnitinが要約に言及しているのもGrammarlyの機能として1度だけです。

検出ツール軽微な修正に関する見解AIが編集した文章に関する見解確認日
Turnitin同社の検出ツールは"is not tuned to target Grammarly-generated spelling, grammar, and punctuation modifications"(Grammarlyによるスペル、文法、句読点の修正を対象とするようには調整されていない)としている要約機能を含むGrammarlyの生成機能について:"Content produced using these features will likely be flagged as AI-generated by our detector."(これらの機能を使って作成されたコンテンツは、当社の検出ツールによってAI生成と判定される可能性が高い)2026年9月25日
GPTZero変更がごくわずかで人間が書いた文章に近すぎるテキストは、AI Polishedのトレーニングデータから除外された人間が執筆し"later improved by AI"(後にAIによって改善された)文章は、Mixedの下でAI Polishedタグが付きます。"Still, it indicates the work is original, unlike texts generated entirely with AI."(それでも、完全にAIで生成されたテキストとは異なり、作品がオリジナルであることを示している)としています。2026年9月25日(2025年6月の記事)
Originality.aiAI Allowance設定の15%では、"light AI editing allowed, like grammar or spelling"(文法やスペルなど、軽度のAI編集を許可)とされているそのスコアは"reflects the probability that the scanned text was AI-generated or rewritten by AI"(スキャンされたテキストがAIによって生成されたか、AIによって書き直された確率を反映している)2026年9月25日
PangramPangram 3.0はスペルや文法の修正を軽微な補助(light assistance)に分類していた2026年7月29日にリリースされたPangram 4では、以前の「軽度」「中度」の区分に代わり、ひとつの"AI-Assisted"(AI補助)ラベルで判定される2026年9月25日

したがって、同じように短縮したエッセイであっても、あるツールでは推敲タグ付きのオリジナル作品と判定され、別のツールではAI生成の可能性が高いと判定されることがあります。画面に表示される数値は特定のツールによるひとつの測定値にすぎず、そのエッセイがどのように執筆されたかについての確定的な判断ではありません。

各ツールの判定ラインが実際に意味すること

Turnitinは、AIライティングに関するFAQで文法ツールの疑問に直接答えており、その一文の末尾では検出対象として"other AI content written by LLMs such as GPT-3.5."(GPT-3.5などのLLMによって作成されたその他のAIコンテンツ)を挙げています。要約に関する記述は、特にGrammarlyの生成機能に向けられたものです。Turnitinがすべてのチャットボットに対して同様に言及しているわけではありませんが、要約を作成する機能が行っていることは、短縮を依頼したときにチャットボットが行う処理と同じです。当サイトの別の2つの記事、TurnitinはGrammarlyを検出できるのかとAI補助とAI生成の違いでは、そのFAQの回答を詳しく読み解いています。

GPTZeroは、4社の中で唯一、AIによって推敲された文章をオリジナルと呼んでいます。AI Polishedを発表した2025年6月の記事では、このタグについて人間が執筆した後にAIによって推敲または書き直されたテキストを対象とすると説明しています。また、元の文章との"low edit distance from the original text"(元のテキストからの編集距離が小さい)テキストは人間が書いた文章に近すぎるとして学習データから除外されており、"indicating they had not been changed enough to be considered edited."(編集されたと見なせるほどには変更されていないことを示している)としています。同記事ではAI Polishedを"more advanced form of writing enhancement (like the use of Grammarly)."(Grammarlyの使用のような、より高度な文章推敲の形態)とも呼んでいます。GPTZeroは2026年9月20日に新しいモデルをデフォルトにしたため、自身の結果画面にある定義パネルを確認してください。このラベルとパネルについては別の解説記事で詳しく説明しています。

Originality.aiは現在、スキャンを実行する側がどの程度のAIを許容するかを選択できるようになっています。2026年9月21日に発表されたAI Allowanceは、従来のモデルベースのスキャンを置き換えるのではなく併用する形で導入され、0%、5%、15%、25%、40%の選択肢が用意されています。学生向けには"Check assignment or school policies (typically 0% AI or 5% AI)"(課題や教育機関の規定を確認すること[通常はAI 0%または5%])と提案されています。もしスキャンを第三者が行ったのであれば、どのモードと設定で実行されたかを確認する価値があります。

Pangramは現在、判定ラベルの移行期間中にあります。Pangram 3.0では、軽微な補助("surface-level changes that do not affect the underlying ideas, structure, or content of the text"(テキストの根底にあるアイデア、構成、内容に影響を与えない表面的な変更))と、中程度の補助("changes where AI may have rewritten significant portions of the text or added content of its own"(AIがテキストのかなりの部分を書き直したか、独自のコンテンツを追加した可能性のある変更))が区別されていました。Pangram 4ではこれらが統合され、"AI-Assisted replaces the previous Lightly AI-Assisted and Moderately AI-Assisted labels."(従来のLightly AI-AssistedおよびModerately AI-Assistedラベルに代わり、AI-Assistedが適用されます)としています。移行ガイドには"Pangram 3.3.2 is still the default and will remain live until September 30, 2026."(Pangram 3.3.2は引き続きデフォルトであり、2026年9月30日まで運用されます)と記されています。そのため、どちらのラベルが表示されるかは、テキストがいつ、どのバージョンでスキャンされたかによって異なります。

大学や授業の規定はどう定めているか

検出ツールの判定スコアはひとつの問題にすぎません。そのツールの使用が認められていたかどうかはまったく別の問題であり、不正行為の調査手続きで問われるのはまさに後者です。

ヨーク大学(University of York)の評価サポートページからリンクされている「許容される補助に関する方針」は、文章の短縮を名指しで規定した最もわかりやすい例です。総括的評価において不適切とされる支援の中に、"Generating or re-writing (including shortening or summarising) any of the student’s sentences or sections of work;"(学生の文章や課題の一部を生成または書き直すこと[短縮や要約を含む])という項目が含まれています。一方で同方針では、修正候補を提示して学生が採否を選択できるツールの使用を認め、校正や編集の支援を受けた場合には申告を求めていますが、WordやGoogleドキュメントに組み込まれたスペル・文法チェック機能はその申告対象から除外しています。これはヨーク大学の授業科目(Taught programmes)に適用される規定であり、他大学にそのまま当てはまるわけではありません。どのような執筆ツールがAI補助とみなされるかでは、他大学の複数の規定を比較して紹介しています。

もしエッセイが大学の課題ではなく出願用のものであるなら、適用されるのは出願先の審査機関の規定です。たとえば英国の出願機関UCASは、文字数を超過した初稿をMicrosoft Copilotで要約させることをAI活用のひとつとして挙げている一方で、志望動機書がAIソフトウェアを含む他者からコピーされたり提供されたりしたものではないことを申告するよう求めています。UCASの禁止事項リストには、"Copy and paste from AI tools and use as final text."(AIツールからコピー&ペーストして最終テキストとして使用すること)という項目のみが記載されており、同じページで次のように警告しています:"Anything not in your words could get flagged as fraud by UCAS, and could in turn mean you don't receive any offers or have offers withdrawn."(自分の言葉ではない記述はUCASによって不正と判定される可能性があり、その結果、合格通知が得られなかったり合格が取り消されたりすることがあります)

自分の初稿をもとに文字数制限内に収め直す手順

  1. 短縮する前のバージョンに戻す。 Googleドキュメントやオンライン版Wordで下書きしていたなら、編集履歴に残っています。Googleドキュメントのバージョン履歴に記録される内容で確認場所を解説しています。
  2. 制限文字数に何が含まれるのかを正確に把握する。 参考文献、脚注、見出し、付録などは、科目によってカウントに含まれるかどうかが異なり、ワープロソフト間でもカウント方法が一致しません。参考文献リストは文字数に含まれるのか、Word、Googleドキュメント、Turnitinで文字数カウントが異なる理由、文字数制限はどれくらいの超過まで許容されるのかを参考にしてください。
  3. まずは削除し、その後に文章を引き締める。 論理展開に影響しない文を丸ごと削除した上で、残った文章を自身の手で、または規定で許可されたツールを使って簡潔にまとめます。エッセイを文字数制限内に短縮する方法で手順を詳しく解説しており、アブストラクト短縮の実例では文章を引き締める具体的なステップを紹介しています。
  4. ツールが出力した内容は必ず元の文章と突き合わせて確認する。 引用文が一語一句違っていないか、すべての出典が対応する主張に正しく紐付いているか、数値や修飾語が勝手に変更されていないかを確かめてください。
  5. 規定で求められている場合は、受けた支援を申告する。 ヨーク大学のような規定は、検出ツールの判定結果にかかわらず適用されます。

スコアのパーセンテージが一定の割合で下がるとは期待しないでください。Turnitinのパーセンテージは論文全体ではなく、判定対象テキスト(qualifying text)とみなされた散文を母数として算出されるため、どの文が削除されたか、そしてその文がフラグを立てられた箇所に含まれていたかによって変動します。その理由については、文字数を削るとAIスコアは変わるのかで解説しています。

リライトツール(当社のツールを含む)の位置づけ

HumanPenは英語の文章をリライトするツールです。ヨーク大学の規定に基づけば、これは単位認定課題において除外対象とされている支援に該当します。もしあなたの受講科目でAIによるリライトが禁止されているなら、結論は明白です。

AIを活用した編集が認められている場合、当社が明確に提示できるのは範囲であり、結果ではありません。TurnitinやiThenticateのレポートを読み込むと、フラグが立てられた箇所だけが書き換えられます。処理が実行される前にその範囲を確認でき、確定しなかった段落はあなたが書いた状態のまま残ります。処理後の結果に対して検出ツールがどう判定するかについて、当社が予測を行うことはありません。

よくある質問

Grammarlyの要約機能は、文法修正とは異なる扱いになりますか? Turnitinに関しては、その通りです。要約は、生成されたコンテンツがAIと判定される可能性が高いとされる生成機能のひとつですが、スペルや文法の修正は検出の対象外とされています。他の3社は要約について一切言及していません。

機械翻訳はどう扱われますか? Pangram 3.0では翻訳を軽微な補助に分類していましたが、Pangram 4では区分が統合されました。Turnitinは提出された英文を読み取り、翻訳されたテキストと生成されたテキストを区別しません。ヨーク大学は、単位認定課題の全体または重要な部分を翻訳することを、禁止される支援のひとつとして挙げています。

元の文に戻せば、スコアは再び下がりますか? 具体的な数値を保証することは誰にもできません。最終的にファイルに残る文がどれであるか、そしてツールがそれをどのように読み取るかに左右されるためです。確実に言えるのは、すべての文があなた自身のものであるということであり、不正行為の調査手続きで問われるのもまさにその点です。

大学出願用のエッセイであり授業の課題ではない場合、この記事の内容は当てはまりますか? 検出ツールに関する部分は当てはまります。規定に関しては、授業科目ではなく出願先の審査機関のルールが適用されます。もしフラグを立てたツールがGPTZeroだった場合は、同社の記事にあるAI Polishedに関する説明、すなわちそれが"indicates the work is original, unlike texts generated entirely with AI."(完全にAIで生成されたテキストとは異なり、作品がオリジナルであることを示している)とされている点に注目してください。

出典

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