同じレポートを二つの授業に提出してもいいのか——Turnitin が実際にすること
同じレポートを二つの授業に提出した場合、Turnitin の挙動は、その課題が同じ授業のものか別の授業のものかで変わります。同じ授業内の課題は照合から自動的に除外されますが、別の授業をまたぐ場合は除外されません。ここでは、その正確な仕組み、担当教員にできること、そしてスコアと「やってよいかどうか」がなぜ別の問いなのかを説明します。
HumanPen チーム
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短い答え
別々の授業の課題に同じレポートを提出すると、二つの提出物は Similarity Report 上で互いに一致として検出される可能性があります。同じ授業のなかで二つの課題に同じレポートを提出する場合は話が別で、Turnitin は自動的にそれらのレポートが互いに一致しないようにします。二つ目の授業で出るスコアは、Turnitin のデータベースの仕組みから生じる機械的な結果であって、自分のレポートの再利用が許されるかどうかの判定ではありません。同じレポートを二つの授業に出すべきかどうかは、学校のポリシーと担当教員が答える問いであり、Turnitin のドキュメントはそれには答えていません。
なぜ学生はこれを気にするのか
よくある状況です。ある科目のために力作を書いたところ、別の科目の課題にそのままはまりそうだというケースです。二度出せば時間の節約になるし、自分の書いた文章です。だから心配の種は「他人の文章を盗んでいるのではないか」ではなく、「自分の過去の提出物と一致して Turnitin に指摘されるのではないか」という点になります。
パニックの引き金になるのはたいてい数字です。最初の授業で 10% だったレポートが、二つ目の授業では 90% 超になって返ってくることがあります。しかもソース一覧には自分の以前の提出物が一致元として載ります。冤罪のように見えますが、これは仕組みが仕様どおりに働いた結果です。二つ目の授業は、最初の提出物があなたのものだとは知りません。そのテキストが学生レポートの保管庫にすでに存在することだけを知っているのです。
同じ授業の場合:自分の過去提出物との一致は自動的に除外される
Turnitin 自身のヘルプセンターは、同じ授業のケースを次のように直接説明しています。
"If a student submits the same paper to more than one assignment within the same class, Turnitin automatically prevents these papers from matching against each other. This default 'self-match exclusion' is designed to allow students to submit early drafts of their work without their final submissions matching against their own previous drafts."(学生が同じ授業内の複数の課題に同じレポートを提出した場合、Turnitin はこれらのレポートが互いに一致しないよう自動的に防ぎます。この既定の「自分の過去提出物との一致の除外('self-match exclusion')」は、学生が下書きを提出しても、最終版が自分の下書きと一致しないようにするためのものです。)
この一文があるからこそ、下書きを提出し、それを修正して再提出しても、後のバージョンが前のバージョンと一致として報告されないのです。同じ論理が、同じ授業のなかの二つの別々の課題にも当てはまります。システムはそれらを同じ学生自身の仕事として扱い、一致を隠します。
知っておきたい細かい点が一つあります。隠された一致は削除されるわけではありません。ヘルプセンターは次のように付け加えています。
"These internal matches are automatically hidden but can be viewed in the Excluded sources section of the Similarity Report, where they can easily be re-added to the report if necessary."(これらの内部の一致は自動的に非表示になりますが、Similarity Report の「除外済みソース(Excluded sources)」セクションで確認でき、必要であれば簡単にレポートへ戻すことができます。)
つまり、教員が見たいと思えば、自分の過去提出物との一致を復元することもできるということです。この除外はレポートを読みやすくするための既定設定であって、テキストが見えなくなるという規則ではありません。
別の授業の場合:自動的な除外は行われない
授業をまたいだ提出で、挙動は反転します。同じヘルプセンターの記事には次のようにあります。
"An automatic exclusion does not occur if a student submits the same paper to assignments across different classes, provided at least one of those assignments was configured to save papers to the standard Turnitin repository."(学生が同じレポートを別々の授業の課題に提出した場合、それらの課題のうち少なくとも一つが提出物を Turnitin の標準リポジトリに保存する設定になっていれば、自動的な除外は行われません。)
ここで効いてくる条件は二つあります。
- 別々の授業であること:一つ目の授業への提出物は、二つ目の授業への提出物とは別のデータとしてデータベースに登録されるため、二つ目のレポートはそれと一致し得ます。
- リポジトリの設定:二つの課題のうち少なくとも一つが、提出物を標準リポジトリに保存する設定になっている必要があります。最初の授業が「リポジトリに保存しない」下書き設定だった場合、保存された最初の提出物がそもそも存在せず、照合する相手がないかもしれません。この「ただし少なくとも一つが保存設定であること」という条件があるため、同じ行動でも科目によってスコアが変わり得ます。提出されたレポートがデータベースに残るかどうかは、教員が設定した課題のオプションで決まるのです。
教員に何が見え、何ができるのか
二つ目の授業のレポートに、最初の提出物がソースとして表示された場合、教員には表示上の問題をすばやく解消する手段があります。Turnitin のドキュメントを転載している大学の FAQ ページには、次のように書かれています。教員はレポートからそのソースを除外でき、類似性スコアはその一致を除いて再計算されます。
これは教員側の操作であって、あなたのアカウントからできることではありません。この違いが大事なのは、レポートの可読性が保たれるからです。教員は、その一致があなた自身の以前の提出物だと分かったうえで除外済みとしてマークし、残りのレポートを本当の外部ソースとの一致について読むことができます。
教員の目に入らないのは、「自己盗用」とか「許可済み」といったラベルです。レポートが示すのは一致とソースだけ。その一致をどう解釈するか——自分の仕事の再利用なのか、ポリシー違反なのか、許容されるものなのか——は、レポートの外で下される学術的な判断です。
スコアはポリシーの問いに答えない
多くの解説が見落としている切り分けがここにあります。Turnitin の製品ドキュメントはスコアが何であるかを説明しますが、自分のレポートの再利用が許されるかどうかはどこにも書いていません。
- Similarity Report はテキスト照合のツールであって、盗用の判定ではありません。
- 同じレポートを二つの授業に提出することが自己盗用に当たるか——あるいは学校の「自分の仕事」に関するポリシーに違反するか——を決めるのは、あなたのシラバス、所属機関の学術的誠実性に関するポリシー、そして担当教員です。
自分の仕事の再利用は、多くの学校で学術的誠実性に関するポリシーのなかで扱われており、期待される水準は科目やレベルによって異なります。二つ目の授業での 90% というスコアは、それ自体は不正の認定ではありません。ただ、システムがその提出を是認しているサインでもありません。仕組みとポリシーは別の問いであり、Turnitin のドキュメントが答えているのは前者だけです。
提出前にしておくこと
同じレポート(またはその大部分)を二つ目の授業に出そうと考えているなら、実務上のチェックリストは短いものです。
- 二つ目の科目のシラバスと課題の指示を読む——自分の以前の仕事の再利用が認められるかどうかを明示している場合が多いからです。
- 提出する前に担当教員に直接たずねる。 「別の科目で書いた自分のレポートを再利用してもよいですか」という質問はごく普通の質問であり、その答えが、レポートでは片付かないポリシー部分を解決してくれます。
- 二つ目のレポートが最初の提出物と一致することは想定しておく——両方の課題が提出物を標準リポジトリに保存する設定なら、なおさらです。二つ目の授業でスコアが高いのは、ドキュメントどおりに仕組みが働いた結果であって、故障ではありません。
- スコアが表示され、教員がすでにそれをあなたのレポートだと把握している場合、ソースの除外を依頼するのは正当な可読性の改善です。それによって、再利用が許可されていたかどうかが変わるわけではありません。
要点
「同じレポートを二つの授業に提出してもよいか」という問いに対する Turnitin 側の答えは機械的なものです。同じ授業の課題は自分の過去提出物との一致を自動的に除外し、別の授業の課題は除外しません。少なくとも一方が標準リポジトリに保存する設定になっていれば、という条件付きですが。二つ目の授業の高いスコアは、データベースがあなた自身の以前のテキストを認識しただけのこと——判定ではなく、一致です。同じレポートを二度出すべきかどうかは、シラバスと教員が答えるポリシーの問題です。ポリシーを確認し、質問をし、レポートには本来の仕事、つまり一致を示すことだけをさせましょう。決定を下すのはレポートではありません。
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