Turnitin は PDF の AI 生成文を検出しますか?

たいていの人は、この疑問に回り道をしてたどり着きます。提出ポータルが PDF を求めてくる、あるいは投稿先のジャーナルが PDF を求めてくる。その過程のどこかで、形式そのものが検出器の見るものを変えるのかと気になりはじめるのです。変わる部分は思っているよりずっと少なく、しかも変わるのは宣伝されているところではありません。

HumanPen チーム

· 5 分

短い答え

はい。PDF は、AI Writing Report について Turnitin が受け付ける 四つのファイル形式のうちの 一つで、ほかは .docx、.txt、.rtf です。PDF で提出しても、その文書が AI 文章の解析対象から外れることはありません。形式が変えるのはファイルの中身であり、それは提出の別の場面で実際に影響します。

受け付けられるファイル形式の一覧

AI Writing Report のファイル要件 から、そのまま引用します。

「Accepted file types: .docx, .pdf, .txt, .rtf」(受け付けられるファイル形式: .docx, .pdf, .txt, .rtf)

同じ短い一覧は、言語の規則も定めています。「File must be written in a supported language: English, Spanish, Japanese」(ファイルはサポートされている言語で書かれていなければならない: 英語、スペイン語、日本語)。この記述は製品より数日遅れています。現代標準アラビア語は2026年8月18日に追加されたのに、要件のページはそれ以降修正されていません。ですから 四言語と考えてください。形式ではなく言語の規則が知りたい場合は、Turnitin は英語以外の提出物でも AI を検出できるのか で別に分解しています。

形式についての答えはこれで全部です。PDF 専用の経路も、より軽い扱いもありませんし、公開されている要件の中に、受け付けられる形式をほかの形式と違うものとして扱う記述もありません。

レポートは PDF の中の何を読むのか

Word ファイルの中で読むのと同じもの、つまり散文です。Turnitin はこれを qualifying text(判定対象テキスト)と呼び、検出機能に関する FAQ のページで説明しています。

「This qualifying text includes only prose sentences, meaning that we only analyze blocks of text that are written in standard grammatical sentences and do not include other types of writing such as lists, bullet points (short non-sentence structures), or other non-sentence structures.」(この判定対象テキストには散文の文だけが含まれます。つまり、標準的な文法的な文として書かれたテキストのまとまりだけを解析し、箇条書き、ビュレット(文になっていない短い構造)、そのほかの文になっていない構造は含みません。)

さらに、こう続きます。「This percentage is not necessarily the percentage of the entire submission.」(この割合は、提出物全体の割合とは限りません。)

つまり、学位論文の PDF に出る割合は、ページ数ではなく、その中の続き物の散文についての統計値です。Turnitin は別の場所で、複数の文章種別を含む文書は「would result in a disparity between the percentage and the highlights」(割合とハイライトの間に食い違いを生じさせる)と述べており、これが、ハイライトされた箇所を足しても数字に届かないように見える理由として文書化されています。このずれの読み方については、Turnitin の AI 文章レポートの読み方 をご覧ください。

表と参考文献リスト

学位論文のような形をしたものならどれにも関わる 二つの具体点で、どちらも Turnitin の AI 文章検出モデルのリリースノート からのものです。

表の中の散文は処理されます。「We are now able to process long-form prose text in tables.」(長めの散文テキストを表の中で処理できるようになりました。)次の行が、忘れられがちな条件を付け加えます。「Resubmit to reprocess existing submissions that contain tables.」(表を含む既存の提出物を再処理するには、再提出してください。)すでに出ているレポートが自分で更新されることはありません。

参考文献リストは除外されます。「We have fixed a bug that was occasionally highlighting AI writing within references listed in a bibliography. Bibliographies are now excluded when processing the AI writing report.」(参考文献一覧に挙げられた文献の中で、ときおり AI 文章をハイライトしてしまう不具合を修正しました。AI 文章レポートの処理では、参考文献一覧は除外されるようになりました。)同じ落とし穴、同じ言い回しです。「Resubmit to reprocess existing submissions that contain highlighted reference sections.」(ハイライトされた文献セクションを含む既存の提出物を再処理するには、再提出してください。)

参考文献リストがハイライトされたレポートを前にしているなら、自分の参考文献について何かを結論づける前に、それが生成された日付を確認してください。どのレポートを手にしているかも確認してください。Turnitin のドキュメントでは、AI 文章のハイライトは「are not visible in the Similarity Report」(Similarity Report には表示されない)とされており、一方で一致する文献エントリは Similarity Report ではごく普通のことです。引用スタイルというものは、誰もが同じ文献を同じように書式設定するために存在しているのですから。

PDF 書き出しが実際に変えるもの

検出ではありません。文書です。

PDF に書き出すと、Word ファイルの中の仕掛けが押しつぶされます。フィールド、自動生成された目次、相互参照、自動番号は、生きたオブジェクトであることをやめ、印刷されたテキストになります。これは、まだ修正が残っているなら効いてきますし、逆向きの往復ならもっと効きます。PDF からテキストを取り出して文書に戻す過程こそ、番号や構造が音もなく壊れる場所だからです(長い文書で壊れるもの)。

実務上のルールは単純です。修正は元ファイルで続けてください。PDF は最後に、実際に提出するバージョンから書き出してください。

文書の大きさで挙動が変わる

覚えておく価値のある一文があります。

「In shorter documents where there are only a few hundred words, the prediction will be mostly 'all or nothing' because we're predicting on a single segment without the opportunity to overlap.」(数百語しかない短い文書では、重ね合わせの機会がないまま単一のセグメントについて予測することになるため、予測はほぼ 'all or nothing'、つまり全部かゼロかになります。)

そしてその続きです。「This means that some text that is a mix of AI-generated and original content could be flagged as entirely AI-generated.」(つまり、AI 生成の内容と自分で書いた内容が混ざっているテキストの一部が、全体が AI 生成であると判定される可能性があります。)短い PDF は、同じ測定を小さくしたものではありません。もっと粗い測定なのです。

スコアがそもそも見られるのか

別々の関門が 二つあり、どちらもファイルとは関係ありません。Turnitin は、AI 文章の検出は「is only be available to customers that license Turnitin Originality」(Turnitin Originality をライセンスしている顧客のみが利用できる)としており(文法の誤りは原文のまま)、iThenticate 2.0 のアカウントにはアドオンの経路があります。また、この指標を見られるのは教員と管理者だけだとし、「with the PDF download feature, instructors can download and share the AI report with students」(PDF ダウンロード機能を使えば、教員は AI レポートをダウンロードして学生と共有できる)と付け加えています。

この最後の部分こそ、多くの学生が実際に手にする PDF です。自分が提出した PDF ではなく、レポートの PDF です。どちらについて話しているのかは、はっきりさせておく価値があります。

よくある質問

PDF で提出するほうが Word ファイルより安全ですか? いいえ。どちらも同じ受け付け形式の一覧に載っており、Turnitin のドキュメントで説明されている解析は両者を区別しません。

スキャンしたページ画像だけの PDF ではどうですか? 画像からは散文を抽出できませんし、それを抜け道にするのは、それ自体として悪い考えです。ページ画像の PDF は、読む人が検索も引用も注釈づけもできませんが、それはたいてい提出要件のどこかに書かれています。そして Turnitin 自身の見解は、AI スコアは「should not be used as the sole basis for adverse actions against a student」(学生に不利な措置をとる唯一の根拠として使うべきではない)というもので、つまり決定するのは統計値ではなく人です。統計値を消しても、読む人は消えません。

PDF に類似度スコアは出たのに AI の割合が出ません。 この二つは独立しています。Turnitin のドキュメントは、類似度スコアと AI 文章の割合は「are completely independent and do not influence each other」(完全に独立しており、互いに影響しない)としています。AI の数値がないのは、ライセンス、言語の規則、指標を見る権限のある人のいずれかを指しており、ファイルを指しているのではありません(違いの全体像)。

PowerPoint を PDF に書き出したものにも AI レポートは出ますか? PDF は受け付けられる一覧に入っているので、仕組み上は出ます。ただしスライドの大部分は箇条書きで、箇条書きは判定対象テキストではありません。したがって、レポートが扱える散文は、スライドに書かれている内容のごく一部にとどまる可能性があります。

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